共感しちゃうお仕事×グルメ恋愛漫画「いつかティファニーで朝食を」

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マキヒロチ先生の「いつかティファニーで朝食を」は、朝食にこだわるアラサー女子4人の人生を描くヒューマン系恋愛漫画です。
4人のアラサー女子は高校時代の同級生。
それぞれ仕事も異なり、夢を追いかけていたり、早めに結婚して子育てしていていて、みんな異なる悩みを抱えています。
 
結婚していても悩みはあるし、仕事をがんばっていても悩みはある。
登場キャラクターのうち誰かには、きっと共感してしまうはずです。
 
主人公はアパレル関係の会社で働くOLです。
冒頭から、7年も付き合って同棲もしていた彼氏とのすれ違いからスタートしていきます。
主人公の苦悩する仕事と恋愛の両立や、好きな人に対する素直になれない不器用な気持ちも、大人の女子なら一度は経験したことがあるであろうことばかり。
壁にぶつかる度に、朝食を食べては元気を出して前に進んでいく主人公の姿にも、胸打たれるはず。
 
ストーリーの要所で差し込まれる朝食グルメは実際にあるお店なので、グルメ漫画としても楽しむことができます。
インスタ映えするお店も多いので、デートで行ってみたくなるお店も見つかりそう。

複業女子の人生に触れる恋愛漫画「＆」

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「＆」の作者であるおかざき真里先生の作品はどれも感情描写が細かく、行間で綴られる言葉にもグサっと刺さるものがあります。
作者自身、広告代理店での勤務経験もあることから、お仕事シーンの情景描写も細やかです。
恋愛漫画としてだけでなく、お仕事漫画としても読み応えがあります。
 
主人公は、年頃の女性なら誰もが抱えたことのある「ぼんやりとした将来への不安」を抱えています。
医療事務として働く主人公ですが、自分を変えるためにはじめたネイルサロンとのダブルワークの中で、危険な四角関係に巻き込まれていきます。
主人公は恋愛経験も少ないという設定で、恋愛初心者女子ならではの恋の苦悩もあり、鈍感さによる回り道もたくさんしながら、徐々に女性として成長していきます。
 
ある日、男性に触られるのが苦手な主人公が恋に落ちたのは、自身が務める病院の外科医さん。
40代男性ですが、ダンディな魅力がありオトナ男子好きはキュン必至です。
職場恋愛でもある2人の恋は複雑な人間関係にも巻き込まれており、単純な恋物語、とは行かないのですが……。
それも含めて、リアルで現実的な展開に共感が止まりません。
 
また、絵のキレイさも作者の作品に共通するポイントです。
線の細い女性らしい絵で、主人公も美少女なので見ているだけで美意識が上がる気がしてきます。
キスシーンやエッチシーンも美しく、映画を見ているような気持ちで読める漫画です。

東村アキコの的確な指摘にグサグサ！「たられBar」

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吉高由里子主演のドラマも人気で話題になった、出す漫画が全て売れる奇跡の漫画家・東村アキコ先生の「東京タラレバ娘」。
こちらは、もうドラマで見た、漫画も読んでしまったという人も多いのではないでしょうか。
 
「東京タラレバ娘」痛快ラブコメ感がお好きな方には、番外編作品である「東京タラレバ娘番外編 タラレBar 」もおすすめです。
タラレバ娘本編にも登場した、主人公の恋愛をバッサリ切ってくる謎のキャラクター・タラとレバ。
本作ではこの2人が、読者から届いた恋愛のお悩みをバッサリ切りながら解決していきます。
 
いわゆる恋愛漫画というよりは、恋愛の自己啓発本に近いような雰囲気なのですが、回答が本当に参考になります。
読者投稿のお悩みも、甘い初恋の叶え方から不倫や浮気関係のドロドロ関係の終わらせ方、結婚してもらえない男の悩みまで様々。
今の自分に近いストーリーもきっとあるはず。
 
タラレバ娘でも好評だった、痛快なギャグタッチの進み方も健在です。
1巻完結でサクサク読めるのに、何度も読み返したくなるバイブル的1冊です。

タイプの違う男性に挟まれた恋の行方は…「凪のお暇」

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どっしり重ためな恋愛漫画よりも、サクサク読めるものをお探しならコナリミサト先生の「凪のお暇」がおすすめです。
絵本テイストの絵柄が可愛らしく、テンポよく読み進めることができる作品です。
 
主人公の女性は、東京で日常を送る普通のOL。
なんでも相手に合わせちゃう性格の主人公でしたが、とある事件をきっかけに仕事を辞めて「自分探しの郊外暮らし」を始めます。
人生の楽しみ方を見つけていく主人公の前向きさに背中を押されます。
 
しかしこの漫画の一番の見どころは、仕事ができる実家の太い元カレと、郊外のアパートで出会ったバンドマン風のゆるい系イケメンとのキュンすぎる三角関係です。
全くタイプの違う2人に挟まれて、主人公がどちらと付き合うのかが最後まで気になってしまいます。
 
2人のイケメン、どちらが推しかで友人との議論もはかどります。
友達との回し読みにもおすすめです。

毎日に疲れていても恋がしたくなる漫画「午前三時の無法地帯」

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オトナ女性向け恋愛漫画の金字塔とも言えるねむようこ先生の作品「午前三時の無法地帯」。
イラストレーターを目指していたのに、いつの間にか男だらけのパチンコ専門制作スタジオで働くことになっていた主人公。
徹夜だらけの毎日で、女子力は下がる一方……。
そんな中で現れた、同じビルに務める男性とのラブストーリーが描かれます。
 
主人公が務める会社はブラック企業で、忙しすぎる毎日でなかなか恋愛がうまくいかないこともあります。
でもどんなに忙しくても、恋人ができればがんばれる。
そんなピュアな恋心に共感必至です。
 
主人公も、仕事が原因で何度も「仕事を辞めたい」と考えます。
その度、お世話になった先輩や上司に背中を押され、忙しくても仕事と恋を両立させる方法を模索していきます。
凹んでしまった時の立ち直り方、忙しい日々との折り合いの付け方など、いち女性として参考になるシーンも多いです。
 
社会人になりたての方や、また中堅に差し掛かってくる年齢になり、本気で「仕事と恋の両立」に悩む方には、染み入るものがある作品なのではないでしょうか。

オトナの恋愛は難しいけど……やっぱり、恋したくなる

 
大人の恋愛漫画は、王道の少女漫画のような爽やかな青春ラブストーリーでもなく、イケメン高校生彼氏とのドキドキな初デートシーンも登場しません。
つらい仕事、将来への不安、結婚への焦り、忙しい毎日、下がる女子力、おろそかになる生活、うまくいかないカップル……ただキュンとするだけではない、いろんな思いで胸が苦しくなるほどの切ないリアルさもあるのが、大人の恋愛漫画です。
 
でも、だからこそ共感できて、恋がしたくなるんです。
毎日がつらくて、でも恋愛したいのは自分だけじゃないんだ。
つらくても頑張って日々に向き合っている主人公たちを見ていると、どこかそんな風に思えてきます。
 
大人の恋愛は、やっぱり難しい。
でもだから、頑張りたくなるものです。
甘酸っぱい大人の恋愛漫画に背中を押されて、クリスマスまでにリアルの恋活も頑張りましょう！
 
 
text：ミクニシオリ